■ 治療の流れ

治療の流れ

"手術"というとどのくらい通院するのか、不安に思う方もいらっしゃるでしょう。ここでは、手術の前にどんな検査をするのか、手術の一日はどのような感じか、手術後どのくらい通院するのかをお話します。手術が必要と判断された場合には、看護師と相談して手術日を決めます。当院では毎週火曜日から木曜日までの午後が手術日となっております。緊急の場合は他の時間帯にも行っています。

診察
予定を立てます

■眼底検査

散瞳(お薬を点眼して瞳を開く事)して、眼底検査をします。眼の奥をみる事により、手術した後、どのくらい視力が出るか、白内障以外に悪い病気がないかどうかが分かります。この検査の日には、目がまぶしくなるので車の運転は出来ません。

眼底写真

■眼軸長測定

手術により濁った水晶体を取り除いてしまうため、その代わりに眼内レンズを入れます。この眼内レンズの度を決めるために、眼の奥行きや角膜のカーブそのほかを計って計算します。IOLマスター700: Zeiss

眼軸長測定
眼軸長測定の結果

■角膜内皮細胞顕微鏡検査

角膜の内側の細胞を検査して、角膜が手術に耐えられるかどうか考えます。NONCONROBOⅡ:KONAN

角膜内皮細胞顕微鏡検査
角膜内皮細胞顕微鏡検査

■前眼部OCT

角膜のカーブや厚さ、虹彩の位置、水晶体の位置や厚さ、大きさを測定します。CASIA2:TOMEY

前眼部OCT

■後眼部OCT

網膜の厚さや形、視神経の形や視神経繊維の厚さなどを測定し、白内障手術の結果どの程度の視力を期待できるか判断します。DRI OCT Triton:TOPCON

後眼部OCT
後眼部OCT

手術一日を体験してみましょう!

点眼麻酔をします。

消毒をします。


手術の台に仰向けに寝ます。

顔の上にバイ菌よけの布をかけます。目のところだけ穴が開いていてそこから手術をします。


いよいよ手術です。手術をするときは、顕微鏡を患者様のちょうど目の前に位置するように移動し、医師は顔の横か、頭の上方に座って、顕微鏡を通して手術をします。


付き添いの方は手術の様子をテレビ画面で見られます。

手術が無事に済みました。お疲れさまでした。


一休みしながら様子をみます。



手術後の生活

■ お薬について
  • 飲み薬は他院の薬も一緒に飲んで下さい。
  • 頓服で痛み止めが出ていますので、痛い時は飲んで下さい。

■ 目薬について
  • 手術当日寝る前までの間に2、3回と翌日からは指示通りに点眼して下さい。

■ 食事について
  • 食事はいつも食べている物を召し上がって下さい。
  • お酒、煙草はなるべく1週間は我慢して下さい。

■ お風呂について
  • 手術当日はシャワーか、身体を拭く程度にして下さい。
  • 翌日から入浴して結構です。2週間は熱いお湯や長湯をしないように入って下さい。
  • 翌日の診察がすんだ後から洗顔できますが、1ヶ月間は目を閉じて洗って下さい。
  • 洗髪は、1週間おやめ下さい。その後はシャンプーやお湯が目に入らないように洗って下さい。

■ その他
  • 手術後から約2週間、保護眼鏡をかけていただきます。
  • 手術した目は弱いので強くこすったり、何かにぶつかったりしないように注意して下さい。
  • テレビや新聞は、疲れない程度に見て結構です。
  • 手術後3日間は、家の中にいて下さい。家事はしても結構です。
  • 重労働、汚れ仕事、旅行、温泉、水泳等は1ヶ月経ってからにして下さい。
  • 仕事に出る時期は、仕事の内容、通勤の条件等で違いますので、御相談下さい。

■ 診察について
  • 手術の翌日に来院していただきます。
  • 何も問題がなければ、次は術後1週間目、その次は1ヶ月目の来院となります。
  • 術後約3ヶ月までは1ヶ月ごとに通っていただき、それ以後は患者さんの目の状態によって医師より指示があります。
  • 他院からの紹介の患者さんは、術後1週の診察の後、紹介元であるお近くの眼科へ御紹介状をお書きしますので、それ以降はお近くの眼科に通っていただく事になります。ただし必要がある場合には継続して当院へしばらく通っていただく事があります。