■ 乱視の治し方


乱視とは、その人の目の屈折度が縦と横(斜めの場合もある)とで違うために、うまくピントが合わない状態です。
そこでそれをあわせるために次のような方法があります。
(1)眼鏡をかける。
その人の目の屈折度を補正する眼鏡を作ります。
乱視の眼鏡は一般的に掛けにくい場合が多いので、疲れない程度と見え具合の兼ね合わせで折り合う度を選びます。
必ず眼科医の診察を受けて下さい。
私どもは色々な検査の上でその方の目に合う眼鏡の処方箋を作ります。
それを眼鏡屋さんに持っていって眼鏡を作ってもらって下さい。
診察は健康保険適用、眼鏡は実費です。

(2)コンタクトレンズをする。
最近コンタクトレンズは非常に装用感の良い、安全なものが開発されています。
乱視もある程度の度までなら無理なく矯正できます。
正しい使い方をすれば危険はありません。
しかし、その人の目に合わないものは目が疲れます。
また、コンタクトレンズによるアレルギーで眼の状態が危険になる場合もあります。
使い方、洗い方が正しくないと恐ろしい感染症で失明する場合もあります。コンタクトレンズを使う人は必ず眼科専門医の定期的な診察を受け、適切な処方のコンタクトレンズを適切に使うようにして下さい。
診察は健康保険適用、コンタクトレンズは実費です。
湘南メディカルサービス 参照

(3)レーザーを用いた近視矯正手術リレックス(ReLEX)とレーシック(LASIK)
フェムトセカンドレーザーやエキシマレーザーで角膜の屈折度を変える手術です。
この手術に適する目と適さない目があり、全ての人にできる手術ではありません。
説明会に参加したり、ネットの情報を読んだりした上で詳しい検査を受け、
適応があれば手術ができます。検査、手術とも健康保険は使えません。
レーシック(LASIK) 参照

(4)有水晶体眼内レンズ
ReLEXとLASIKが不向きな人にはこの方法があります。
高度に進化したレンズを目の中に入れて固定します。
虹彩の前に入れるフェイキックアイオーエル(IOL)と、
虹彩の後ろに入れるアイシーエル(ICL)があります。
見え具合は非常に良く、強度近視や強い乱視の人にはお勧めです。
レンズが特殊なために手術費用が多くかかるのが欠点です。
検査、手術とも健康保険は使えません。
有水晶体眼内レンズ 参照